エリスリトール、人工甘味料自体が体に与える健康被害
スリムな体型を維持するためにも太りたくない、ダイエットして痩せたい、でも甘い物は食べたいですよね。砂糖はダイエットの敵なのは誰でもがわかっているので、砂糖不使用、0カロリーの飲料や食べ物なら食べても安心、とノンカロリーを謳った製品を気軽に手にしていませんか?
砂糖が使われていないのにどうして甘いのでしょうか?
砂糖の代わりにノンカロリーの人工甘味料を使っているからなのです。人工甘味料は砂糖の数百倍もの甘味を持っているものもあるので甘味をつけるには最適な上、少量の使用で済むのでコストを下げることもできるので、0カロリー飲料や加工食品に多く使われています。
また、最近は糖質制限ダイエットが大ブームとなりました。
糖質制限食では炭水化物や砂糖など血糖値を上昇させる食品は禁物、でも、甘味は取りたい、という訳で砂糖の代わりに市販されている人工甘味料を主食代わりの蒸しパンやおやつのデザートなどに使います。なので、ダイエットや健康を意識して生活している人は人工甘味料を毎日摂取している可能性が高くなります。
毎日人工甘味料を取っていると何が問題なのでしょうか?
食品添加物の中でも特に健康被害の疑惑の多い人工甘味料について調べてみました。
私が聞いたところでは、すい臓はノンカロリーの合成甘味料にも反応してインシュリンを分泌しているらしいです。
ということは、ノンカロリーのはずなのに、砂糖を取っているのと同様にすい臓を疲弊させて糖尿病の原因を引き起こし、また、インシュリンが分泌されて血糖値が急激に上がって肥満につながるという訳です。
人工甘味料は砂糖の数倍~数百倍の甘味があるので、毎日摂取し続けていると糖分を取ったと脳が錯覚を起こして体が糖分を吸収しやすくなってしまい、結局太ることになります。
また、砂糖のような自然の糖分が不足することで食欲が増してしまい、さらにカロリーを取りたくなります。
プラセンタがアトピー改善に効果があるという話を聞いたことがありませんか?
これは、プラセンタの様々な作用の中に、抗アレルギー作用というものが含まれているからです。他にも、自律神経調整作用や細胞や血行を活性化、促進化させる作用があり、ひときわ目を引くのがが、活性酵素除去作用と言われています。この活性酵素を除去する作用で、酸化していくことによって起きる様々な症状を改善する手助けになっているのです。
人工甘味料の甘味にはカフェイン以上の依存性があります。
人の味覚というのはだんだん甘味に慣れてくるので、人工甘味料を日常的にコーヒーに入れたりお菓子に入れたりして使っていると、段々と使用量が増えてきてしまいます。
そして、砂糖の数百倍も甘い人工甘味料を日常的に取っていると味覚がくるってきてしまいます。
そして、甘味依存になってしまい余計に甘い物を取ることになり、結果として肥満につながってしまいます。
実際に自分で試してみた経験からいうと、ダイエットのために無糖ヨーグルトに入れたり寒天ゼリーやおから蒸しパンなどにパルスィート、シュガーカット、ラカントSを使用していた事があります。
元々、甘党ではなくコーヒーはブラックだしヨーグルトに砂糖を入れたこともほとんどありませんでしたが、ダイエット中に少し甘い物を食べると満足感が出てストレス解消されるので食べていました。最初は驚いた強烈な甘さのパルスィートも使用しているうちに慣れてきます。
「酸化」という言葉、よく聞きますよね?お肌や体が錆びていくことです。では、「糖化」という言葉をご存知ですか?糖分を摂り過ぎると、「糖化」がおき、老化のスピードが早まります。
肌老化のシミ、シワ、たるみだけでなく体の老化まで促進されてしまいます。同じ年齢なのに、どうしてあんなに若く見えるんだろうと思うことはありませんか?老化のスピードを遅くすることができるんです。例えば、フランスや一部の国ではもはや医薬品扱いされている抗酸化物質ピクノジェノールというものもあります。
ラカントの危険性
そして、次に砂糖の7割の甘さしかないラカントSを使ってみると、200グラムのヨーグルトに砂糖を大匙1杯も入れても甘さが物足りないと思いました。
人工甘味料の甘さは本当に強烈で、食べ続けていたら自然の甘味が理解できなくなるのも納得です。
高度成長期に最も広く使われていた砂糖の30倍程度の甘さを持つチクロは発がん性、催奇形性の疑いがあるとして1969年にアメリカ、日本で使用が禁止されました。しかし、その疑いも否定されたとして中国やヨーロッパでは現在も使用されています。
漬物やつくだ煮に使用されているサッカリンナトリウム、サッカリンを水に溶けやすくしたものですが、砂糖の500倍もの甘さを持ちアメリカでは多く使われてきましたが、1973年に発がん性があるという研究発表がされて一時使用禁止になりました。
その後、否定されて再び使われるようになりましたが、日本ではあまり使われなくなってきています。ダイエット飲料に多く使われているアスパルテームは、発がん性や催奇形性、うつや頭痛、不眠など数多くの有害性の疑惑が晴れない人工甘味料です。
では、市販されている代表的な人工甘味料について詳しく見てみましょう。
ラカントS(サラヤ)羅漢果エキス、エリスリトール
中国桂林で栽培されている羅漢果の高純度エキスとエリスリトールを混ぜて作られた甘味料で人工甘味料ではありません。
砂糖と同じ量で同じ甘さなので料理には砂糖と同じように使うことができ便利です。
加熱にも強いので煮物にも使えます。羅漢果はウリ科の多年生草木でその果実は砂糖の300倍の甘さがあり、中国では古来から甘味として使われていました。
そして、エリスリトールも天然の糖アルコールなので危険性はありません。
砂糖以外の甘味料を使うなら一番安全かもしれません。
デメリットとしては、やや褐色で独特の風味があるのでヨーグルトなどに混ぜて使うと砂糖とは違った味が感じられます。
砂糖と同量で使用するのでコストがかかります。他の人工甘味料に慣れてしまっていると、甘味が物足りなく感じるかもしれません。
パルスィート(味の素)、アスパルテーム
味の素のパルスィートはアスパラギン酸とフェニルアラニンの2種類のアミノ酸を結合したアスパルテームが主成分です。アスパルテームは砂糖の200倍の甘さがあり、ダイエット食品や清涼飲料などに幅広く使われています。
世界120か国で認可されていて世界では1万品以上、日本でも600以上の食品に使われているので最もメジャーな人工甘味料で、加工食品やお菓子類、ダイエット食品や飲料では使われていない製品を探す方が難しいくらいです。
アセスルファムKは2004年に認可された化合物で、砂糖の200倍の甘味があり水に溶けやすくアスパルテームやスクラロース、ステビアなどと一緒によく使われています。
このアスパルテームについては通常の摂取量では安全であると認定されているのですが、昔から有害であるという多くの論争があり、疑惑の高い人工甘味料であるといえます。
脳腫瘍や白血病、リンパ腫、ガン、腎機能障害などを引き起こすという研究者もいます。
最近では精子の数を減少させるとも言われています。
パルスィートは砂糖の甘さとは違い、安い駄菓子のような独特のしつこい甘味と甘ったるい匂いがあり好みがわかれるところですが、強烈に甘いので少しの使用で甘い物を食べたという満足感は得られます。使用量が少なくて済むのでコスト的には優秀です。
ただ、熱に弱い性質があるので、焼き菓子や煮物などの甘味付けには向いていません。
シュガーカット(浅田飴) エリスリトール
昔からあるダイエット甘味料のシュガーカットですが、主成分のエリスリトールは果実や酒や味噌と言った発酵食品に含まれている天然の糖アルコールでブドウ糖を原料に酵母で発酵させて作られたものです。
虫歯の原因になる酸を作らないので虫歯を防ぎますし、体内で代謝されないので0カロリーです。
エリスリトール自体は砂糖の7割程度の甘さなので、シュガーカットには砂糖の600倍の甘さを持つスクラロースを添加しています。
エリスリトール自体は大量に取るとお腹がゆるくなる可能性があるぐらいで特に危険性はなく、糖尿病食や糖質制限食にもよく使われています。
スクラロースはショ糖を元にして作られた高甘味度甘味料で砂糖に近い自然な甘さが特徴で日本では1999年に食品添加物として認可されました。熱にも酸にも強い安定した性質と、他の甘味料と合わせて使用することでさわやかで自然な甘さを出すことができるため、急激に生産が増えてきており、世界80か国以上で使用されています。
まだ新しくて歴史のない人工甘味料のため、アスパルテームのような有害性はあまり言われてはいないのですが、有機塩素化合物であり、塩素は毒性があるのでスクラロース自体もアスパルテーム同様に有害なのではないかという意見もあります。
ネズミを使った実験ではネズミが下痢を起こして流産したという実験結果も出ていますが確証はありません。
キシリトール
虫歯を防ぐということでガムなどに多く使われるようになったキシリトール、元々はいちごなどの果実やとうもろこしなど野菜にも含まれている成分ですが、シラカバの木から取り出したキシロースを化学合成して水素添加して作られる糖アルコールです。
エリスリトールなどと同じ仲間です。カロリーはゼロではなくショ糖の6割程度です。
虫歯の原因となる酸を作らずに虫歯を予防する効果があります。
清涼感のある甘味があるので、ガムやお菓子などに多く使われています。特に危険性は言われていませんが、多く取ると下痢をする可能性があり、犬に与えると命に係わることもあるので禁物です。
高価なので日常の調理に使う甘味料としてはあまり普及していません。
ステビア
南米原産のキク科植物のステビアの葉から抽出して精製された天然の甘味料で砂糖の300倍の甘さがあります。
パラグアイでは昔から苦いマテ茶の甘味付けとしてステビアの葉を利用していました。
1971年に大阪の企業によって世界で初めて商品化され、ダイエット飲料やお菓子などに広く使われるようになりました。
ポカリスエットに使われていることで有名ですよね。一時は不妊や避妊作用があるという疑いがありましたが否定されています。
糖尿病や肝臓病、がんなどに効果的であるという研究発表もあり、最近では多くの食品やサプリメント、化粧品などにも使われています。特に危険性は証明されていません。
人工甘味料の危険性について述べてきましたが、人工甘味料自体が体に与える健康被害についてはまだはっきりしない部分が多いのですが、少なくともダイエットしたいから、太りたくないからとダイエットコークやカロリーゼロ飲料を日常的に飲む習慣はやめたほうが良さそうです。
どうしても甘い物が欲しい時のお楽しみ程度にしておきましょう。
乳酸菌生成エキスとアトピーの研究についての記事がありました。
出典:乳酸菌生成エキス研究情報センター http://research.lex-lab.com/
人工甘味料が腸内フローラを荒らす
腸内フローラの状態と生活習慣病に大きな関連がある可能性があることはご存知でしょうか?
最近の研究で、人工甘味料が腸内フローラに影響を与え、耐糖能(たいとうのう)に障害をもたらすことが分かりました。
腸内フローラとは、
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見(ひよりみ)菌…善玉でも悪玉でもない菌でありその時の優位な方に味方する菌
この3種類の菌が腸内に存在する環境を指す言葉ですが、健康な人の腸内ではある一定のバランスで善玉菌が悪玉菌を抑える形で維持されています。
また、耐糖能とは、ブドウ糖(グルコース)を小腸より吸収し、体内の主要なエネルギーに変える能力のことで、これにより血糖値を正常に保つことができます。
現在のところマウス実験において、上記に説明した人工甘味料の一種「サッカリン」が、マウスの腸内フローラのバランスを乱し、耐糖能異常を引き起こしたことが分かっています。
他の人工甘味料でも同じ変化が起こるのかはまだ不明であり、ヒトを対象とした研究はまだ対象数が少ないため、依然研究段階であるとのこと。
いずれにしても、糖尿病、肥満といった生活習慣病を予防するために接種していた人工甘味料のせいで、更に耐糖能障害に陥り、重症化している可能性があるわけです。
生活習慣病を予防、および改善をする場合は、
- 早食い・食べ過ぎをやめる
- 野菜・海藻類・豆・豆製品の摂取
- 塩分控えめ
- 魚を食べる
- 週に2日の休肝日
- 植物性脂質:動物性脂質=2:1
- 歩く
といった基本的な約束はもとより
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