アトピーってどんな病気?
主に「アトピー素因」を持った方に起こる、かゆみなどが特長の皮膚疾患
今では日本の人口の10~20%もの患者数がいると言われる「アトピー性皮膚炎」
かゆみが強く、肌がカサカサになったり、かきこわしてかさぶたができたりと
辛い症状に悩まされている人も多い疾患です。
患者数の増加とともにアトピー(アトピー性皮膚炎)という病名は広く知られるようになりましたが、そもそも「アトピー」とは何のことでしょう?
実は、「アトピー」とはもともとはギリシャ語の「atopia」が語源で、「奇妙な・よくわからない~」という意味からきています。
つまり、アトピー性皮膚炎とは、「よくわからない皮膚炎」という意味なのです。
アトピー性皮膚炎とは
日本皮膚学会の定義によると、アトピー性皮膚炎とは「かゆみを伴う湿疹を主な病変とする」「増悪・寛解(よくなったり悪くなったり)を繰り返す疾患」であり、「患者の多くはアトピー素因を持つ」とされています。
一般的に乳児(生後1年未満)では2か月以上、その他の年齢では6か月以上にわたって症状が続く場合、アトピー性皮膚炎と診断されます。
かつては乳幼児期に始まり、ほとんどが思春期頃には自然と軽快すると言われていた疾患でしたが、近年、いったん良くなった症状が成人期に再び悪化したり、思春期以降も症状が良くならず成人期まで続くケースも増えてきました。
中には大人になってから初めて症状が現れる人もあり、厚生労働省の行った疾病調査によれば、1999年から2011年までの12年間で増加した患者数の割合は、40代及び50代~60代のいずれも3.4倍と、近年大人のアトピー患者も増えているのです。
アトピー性皮膚炎の主な症状
アトピーの主な症状は、強いかゆみと湿疹です。湿疹は長く続き、治ったかと思うと、またひどくなる……といったことを繰り返します。
また、湿疹の出る箇所や皮膚の状態にも特徴があり、額や目・口のまわり、耳、首、手足の関節部分など、上半身を中心に体の左右対称に出やすく、症状が出た皮膚は赤くガサガサし、盛り上がったり、硬いしこりになったりします。
繰り返しかくうちに皮膚は厚くなり、化膿したり、かさぶたができてしまうこともあります。
どういう人がなりやすい?
アトピーの患者の多くが、体質的に「アトピー素因(アトピー体質)」を持っていることが分かっています。
アトピー素因とは生まれつきアレルギー反応を起こしやすい「アレルギー体質」に、外部刺激から皮膚表面を守る機能が弱い「バリア障害」を併せ持つ体質のこと。
アトピー素因を持つ方の皮膚は刺激を受けるとかゆみを感じ、かくことが更なる刺激となってますますかゆくなります。
また、かくことによって皮膚が傷つけられると、アレルギーの原因となる物質や刺激物が皮膚から入りやすくなるため、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
こうしたアトピー素因はある程度遺伝すると言われており、生活習慣などの影響も受けて発病に至ると考えられています。
乳酸菌生成エキスとアトピーの研究についての記事がありました。
出典:乳酸菌生成エキス研究情報センター http://research.lex-lab.com/
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