合成着色料の危険性

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合成着色料には発がん性があるといわれています

自然の食品は時間が経つと色があせたり変色したりしてくるのでなんだか古そう、まずそうに見えてしまいますよね。
そこで、色を鮮やかに保つために加工食品には着色料を添加しています。着色料には合成着色料と天然着色料がありますが多く使われているのは合成着色料のタール色素です。

 

タール色素は元々はコールタールを原料にして作られていましたがコールタールは発がん性があるとわかり最近は石油製品を精製してつくられています。このタール色素、鮮やかな色を出して退色しにくい性質を持つので、お菓子、アイスクリームやかき氷のみつ、清涼飲料、かまぼこなどの練り製品、漬物などに幅広く使われています。

 

かき氷のいちご味のみつや福伸漬は鮮やかな真っ赤な色をしていますよね。その赤色を付けているのがタール色素な訳です。まず自然のものではあのような鮮やかな色はでません。ところが、このタール色素は発がん性や催奇形性があって有毒であるということが言われていてこれまでに使用禁止になったものも多く、赤色4号、5号、黄色1号など17品目が使用禁止になっていますので、危険性の高い食品添加物であるといえます。
加工食品の裏側にある成分表示をみてみると、○色○号、と書かれていますが、これがタール色素で赤、黄、青、緑と現在日本で認可されているタール色素は12品目あります。

 

日本で認可されているタール色素
赤色2号、3号、40号、102号、104号、105号、106号、黄色4号、5号、緑色3号、青色1号、2号

 

北欧ではタール色素に対する規制が厳しく使用禁止です。アメリカでは赤色2号は発がん性があるという研究発表がされて使用禁止になっていますが日本では依然として使用されています。青色1号と緑色3号はヨーロッパでは使用禁止です。先進国の中でも日本は合成着色料については非常に規制が甘い国といえます。





タール色素の危険性

タール色素には発がん性や催奇形性、妊娠率の低下、胎児への影響、遺伝子に傷をつけるといった害の他に、アレルギー疾患やアトピー、ぜんそくなどの症状を悪化させるという研究もあります。
また、キレやすい性質を持つ子どもやADHDの原因になるのではという研究もあります。

 

 

身近なタール色素
最近はタール色素の弊害が世間にも認知されてきているので、昔はよく駄菓子屋で売られていたような真っ赤に着色された安いジュースやお菓子といったものはあまり見かけなくなっています。無添加の食品や無着色のお菓子を安全のために選んで買う人も増えてきています。でも、価格の安いお菓子や漬物類にはまだタール色素が使われた製品が多いのが現実です。
さて、我が家にあるタール色素の入った製品について調べてみました。


 

凍らせて半分に折って食べる冷菓、チューペットなど
お子さんのいる家庭なら夏場は大抵常備しているのではないでしょうか?子どもは冷たいものを常に欲しがりますよね。

 

でも、普通のアイスクリームだと1個100円ぐらいしますが、これは10本入っていて100円程度でスーパーで売られています。
激安ですよね。赤、緑、黄色とカラフルな色で果物の味がついていますが、安い物は大抵無果汁です。
裏の原材料名を良く見て買っていますか?

 

ここに2種類の製品があります。

 

原材料名はブドウ糖果糖液糖、酸味料、安定剤、香料、保存料、甘味料、そして着色料、青1、赤106、黄4、黄5とあります。水に色々な添加物を混ぜて甘味と香りを出している訳ですね。子どもが食べるものなので注意したいところです。割高にはなりますが、タール色素を使っていない果汁100%のものも販売されています。食べ比べてみると味の違いに驚きます。安さだけで選ばないことが大切です。

 

かき氷のみつ

チャレンジテスト

ここにいちご味とレモン味のかき氷のみつがあります。うちには電動かき氷機があって夏場は大活躍しています。すぐにみつが足りなくなるので業務用のかき氷みつを購入してみました。夏祭りの縁日や海の家などのかき氷で使用されているものだと思います。

 

この業務用のいちご味のみつには、アメリカで発がん性があると言われて使用禁止になったタール色素の中でも悪名高い赤色2号が使われています。
赤色2号はあまり使用されていないのかと思っていたら身近なところでまだまだ使用されていることがわかります。そして、レモン味の方には黄色4号が使われています。

 

そして両方ともに、疑惑の多い甘味料であるアスパルテーム、スクラロースが使われていて、保存料には安息香酸Naが使われています。
本来、シロップはグラニュー糖と水を熱して作られるもので、砂糖の糖度が高いと腐りにくい性質を持つので保存料を入れなくてもある程度は大丈夫なはずですが、コスト削減のために砂糖をあまり使用せずに添加物であの人工的な味と色を出して保存料で腐らないようにしている訳です。

 

食用色素

これはどの家庭にもあるものではないですが、うちには食用色素赤があります。成分は赤色102号とかかれています。いちごジャムを家で作ったら圧力鍋で短時間で煮たせいかいちごジャムなのに色がくすんだ赤になってしまい、どうも美味しそうに見えなくなりました。

 

これでは子どもが市販の物の方がいいというかもしれない、と短絡的に考えてつい食用とかいてあるし値段も安いので購入してしまった訳です。

 

この赤い粉をジャムにいれたら、ほんの少量なのにびっくりするほど真っ赤になり、赤の絵の具のような色合いのいちごジャムが出来上がりました。
逆に手作りからは程遠いジャムになってしまったのでそれ以来使っていません。

 

でも、お菓子作りでピンク色のスポンジケーキや生クリームを作りたい場合はかなり便利だと思います。ほんのひとかけらで鮮やかに発色します。これが、生いちごをすりつぶしたりむらさきいもパウダーなどで色をつけようとしても、くすんだピンクにしかなりません。

 

手軽、便利、コストも安いですが、健康に気を使う人なら避けた方が良いですね。

 

食用色素は別として、上記の2点はどのご家庭にも普通にある食品ですよね。子どもが口にするものなので日常でもう少し気を付けてみましょう。

 



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